パソコン操作で困ったときは てくの生活入門

200110523asahi

 パソコンの操作中、思うような操作が突然できなくなり、途方に暮れることがあります。アルファベットを入力しているつもりが一部数字になったり、突然画面がディスプレー全体に表示され、ボタンが見つからなくなったり。解決方法を知らないと延々と時間を浪費します。代表的な解決法を知っておきましょう。作業効率は格段に改善され、イライラも減ります。

 文字を入力中、アルファベット(ローマ字)のはずなのに、突然数字が交じることがあります。例えば「こうじょう(koujou)」とタイプしたはずなのに「264164」となったりします。解決法がわからないと、作業がそこで止まってしまいます。

 これは「NumLock」(ナムロック)または「NumLk」キーを押すと起きます。アルファベットの一部を数字として使うために用意されたキーで、これを押すと、Jが1、Kが2といったように使えます。テンキーのないノートパソコンのキーボードで数字を連続して打ち込む際に便利なのですが、誤って押すと、ローマ字を入力したいのに数字が交ざります。

 ナムロック状態では、キーボードに数字キーのランプ(インジケーター)が点灯するなど、それとわかる目印があります。解決するには、もう一度「NumLk」キーを押します。

 次は全画面表示。初めて使うソフトを起動して、いきなりグラフィックがディスプレー全体に表示され、操作法がわからなくなることが時々あります。そうしたソフトを終了したければ、多くの場合、Alt+F4が使えます。

 突然全面表示されて戸惑うことが多いのはブラウザーでしょう。画面全体にホームページの内容が表示され、「進む」「戻る」「終了」ボタンなどが全部消えてしまいます。

 これはほとんどの場合、「F11」を誤って押したため起きます。インターネット・エクスプローラー(IE)では「Alt→V→F」の順に触っても起きます。この場合も「F11」を改めて押せば元に戻ります。最近の多くのブラウザーは、マウスカーソルを画面最上部に移動させると、縮小ボタンやリンクが表れるので、それをクリックしてもOKです。

 次はIME(かな漢字変換システム)のトラブル。ふだんATOKを使っているのに、突然、MS―IMEやマイクロソフトオフィスIMEなどに切り替わっていることがあります。これも特定の機能を持つキーの押し間違いで起きます。Ctrl+ShiftはIMEを切り替えるショートカットですが、CtrlとShiftが近くにあるため、どちらかを押すつもりで、ついうっかり両方を押してしまいます。これも同様に、もう一度Ctrl+Shiftを押せば元に戻ります。

 以上は、特殊な動作をするキーをうっかり触って起きる現象で、再度そのキーを押せば解決します。しかし原因がわからずソフトが動かなくなる場合もあります。何らかの内部的な不具合が起きてソフトが反応しなくなるのです。しばらく待っても反応が戻らないときは、Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを呼び出し、ソフトを強制終了させます。ただしこれはあくまでも最後の手段で、保存していないファイルは失われてしまいます。Ctrl+Sなどでこまめに保存しておきましょう。(丹治吉順)
inserted by FC2 system